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知っている曲の、その先に意外性を。

ヘッドホンを首にかけ、DJ機材の前でプレイするお父ちゃん。さん

01 / FINDING CONNECTIONSJ-POPは、ジャンルではなく「タグ」。

パステちゃん

DJを始めたきっかけと、J-POPをプレイするようになったきっかけは?

お父ちゃん。

美容師時代、20歳のときに先輩に連れていってもらった「代官山AIR」が、初めてのクラブ体験でした。そのまま当時の師匠に「DJやりなよ〜」と誘われ、言われるがままテクノDJとしてデビューしました。

元々アニメや漫画のオタクだったので、アニソンイベントに興味を持ち、アニソンDJの楽しさを知って転向。その流れでJ-POPでのDJもするようになりました。

お父ちゃん。さんが思う、J-POP DJならではの楽しさは?

お父ちゃん。

J-POPって「音楽のジャンル」ではなく、「タグ」だと認識しています。(DJの大先輩のお言葉をお借りしています^^)

J-POP楽曲の中には、ポップス、R&B、EDM、ロック、ジャズ、クラシック、ヒップホップなど、さまざまな音楽ジャンルが混在します。

さらにはドラマの曲、アニメの曲、映画の曲、CMの曲などなど、楽曲そのもの以上の情報が内在している場合もあります。

そうした一見バラバラにも見える楽曲たちから、DJの感性で親和性を見出し、縦横無尽につないでいける楽しさはJ-POPならではと感じます。

02 / A LITTLE SURPRISE有名曲の中に、突然の「呼び込み君」。

自分らしさが出る選曲を、具体的な曲と一緒に教えてください。

お父ちゃん。

ドンキのお惣菜コーナーなどで聞こえてくる、呼び込み君「No.4」なんかをよくかけます。

私自身、テレビやサブスクで人気の「誰もが知っている有名曲」をたくさんかけるタイプではあるのですが、その中に突然そういう変わった曲を放り込んで、お客さんを混乱させたい気持ちが常にあります。そういった意外性も込みで楽しんでもらえたら嬉しいですね。

「呼び込み君」をかけてみようと思ったのは、どうしてですか? お客さんの反応も聞きたいです。

お父ちゃん。

CM曲や耳から離れないキャッチーな楽曲が好きです。気がついたら家で口ずさんでいたりするので、そういう「普段クラブではかからないけれど、誰もが知っている曲」をかけたらフロアはどういう反応になるんだろうと思ってかけたのが最初でした。

「呼び込み君『No.4』」に関しては、自分が思っていた以上にウケが良かったし、観光で日本に来ている外国人さんも、ドンキでよく聞いているのか、とても盛り上がってくれます。

次にかける曲は、何を見たり考えたりして決めていますか?

お父ちゃん。

かけた曲に対するフロアの反応を見ながら、「この曲が好きなら、きっとこの曲も好きだろうな」の連続をしていくことを意識しています。

あとは、自分の中で「飛び道具のような鉄板つなぎ」も用意しています。「さんぽ」→「ハム太郎とっとこうた」→「呼び込み君『No.4』」→「マツケンサンバ !」→「Y.M.C.A.」など。

意外な組み合わせで、お気に入りのつなぎはありますか?

お父ちゃん。

芸人クマムシの「あったかいんだからぁ♪」と、槇原敬之の「もう恋なんてしない」なんかはよくつないでいます。

芸人さんの曲なのでちょっとした笑いが起きて、懐かしさと意外性もあった上で、音的にすごく自然に「もう恋なんてしない」という超名曲へつながるので、不思議なエモさを生み出せるところがお気に入りです。

あったかいんだからぁ♪ → もう恋なんてしない

  1. 01
    クマムシ『あったかいんだからぁ♪ - EP』のジャケット
    ジャケット:Apple Music
    あったかいんだからぁ♪クマムシ
  2. 02
    槇原敬之『君は僕の宝物』のジャケット
    ジャケット:Apple Music
    もう恋なんてしない槇原敬之

03 / ENJOY YOUR WAY歌っても、踊っても、眺めていても。

DJをやっていてよかったと感じるのは、どんな瞬間ですか?

お父ちゃん。

お客さんたちのテンションが最高潮に達して、フロア全体がひとつの生き物のようにめちゃくちゃ盛り上がっている瞬間ですね。一度味わったらやめられないです…

あとは、普段お会いできない方々と出会うことができることと、DJが終わったあとにお客さんが「お父ちゃん。のDJ最高でした!」とお酒をご馳走してくれる瞬間です(笑)。

初めてジャパステに行く人は、どんなふうに楽しむといいですか?

お父ちゃん。

クラブの良いところは、自由に楽しんでいいところだと思っています。何時に来てもいいし、何時に帰ってもいい。お酒だけ飲んでいてもいいし、友達と話してもいいし、黙って音楽を聴いていてもいい。爆踊りしたっていい。

ジャパステはそこにさらに、みんなでカラオケのように熱唱したり、振り付けを踊ったり、そういう人たちを後ろから観察したり、とにかく自由度が何倍にもなっている楽しいフロアです。とにかく一度体感してみて。

DJブースの前で、多くのお客さんが手を上げて盛り上がるフロア
お父ちゃん。/提供写真

04 / DJ FOR LIFEおじいちゃんになっても、DJを。

これからJ-POP DJを始めたい人が、まずやってみるといいことは?

お父ちゃん。

とにかく、いろんなDJさんを見てほしいです。DJプレイに「絶対の正解・不正解」なんてものはないと個人的には思っているので、あなたが「好きだ!」と思うDJさんをたくさん見つけて、たくさんのプレイを見て、聴いて、盗んで、自分だけのDJスタイルを確立して楽しんで欲しいですね。

DJを教えるときに大切にしていることと、教えた人の中で印象に残っているプレイを聞かせてください。

お父ちゃん。

「お客さんを楽しませる」「そして自分も楽しむ」ということを大切にしています。

DJに正解はないけれど、クラブでプレイをする以上、お金を払って来てくださっているお客さんに最大限楽しんでいただくことは必須だと思いますし、その上で自分自身も楽しくプレイできている状態が最高だと思っています。そういう、DJ自身が楽しんでいるかどうかは、結構お客さんにも伝わりますし。

私が教えた人の中で面白かったのは、声優さんのカバー曲のみでプレイしていた人ですね。そういう愛の表現の仕方もあるのかと感動しました。

今後やってみたいことや、挑戦したい現場はありますか?

お父ちゃん。

自分がDJを教えた子たちが30人を超えてきたので、その子たち全員を集めたDJイベントをやってみたいです(笑)。自分でやるのは面倒なので、弟子の誰かやってくれ〜。

あとは、おじいちゃんになってもDJしてたいなぁ。

DJ大好き。

お父ちゃん。の公式プロフィール写真
PROFILE

お父ちゃん。

2009年、テクノ/ミニマルを中心にDJ活動を開始。AIR、clubasia、WOMB、ageHaなどに出演し、アニソンやJ-POPへと活動を広げてきた。

ジャンルや年代を横断する選曲と、パーティ感とグルーヴを融合したプレイが持ち味。現在は渋谷・新宿のATOM「ジャパステーション」に毎週レギュラー出演する。

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構成・編集:ジャパラボ編集部 / 写真:提供写真